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南海トラフ津波跡か-2千年前の地層で津波の堆積物発見-

2012.10.02 Tuesday 09:05

三重県尾鷲市の須賀利(すがり)大池の底に残る2千年前の地層で、太平洋の溝状地形「南海トラフ」で発生した地震によるとみられる津波の堆積物が、高知大の岡村真教授(地震地質学)らの調査で見つかった。

九州や四国の池でも同時期に津波の跡が見つかっており、内閣府が想定しているマグニチュード(M)9級の南海トラフ地震に匹敵する地震が実際に起きていた可能性がある。



内閣府は8月末、東日本大震災と同じM9級規模で、駿河湾から九州沖までを震源域とする南海トラフ地震の想定を発表。

最悪の条件が重なった場合、最大32万人の死者が出ると推定している。


参照:当社BLOG『南海トラフ地震、M9新推計




岡村教授らの研究グループは、1992年から西日本の沿岸に近い池32カ所で水底を掘削して堆積物を取り出し、津波で運ばれた砂の層がないか調査。

高知県の蟹ケ池、大分県の龍神池など少なくとも6カ所で、2千年前の津波の痕跡を確認している。

三重県の須賀利大池は、これまでにグループが確認した同時期の津波痕のうち、最も東に位置している。

さらに東側にある静岡県の浜名湖でも調査しているが、2千年前の堆積物がきれいに保存されている場所は見つかっていない。

今回の発見で、2千年前に九州から東海地方までの一帯を襲う津波が起きた可能性が浮上した。



(C)中日新聞
参照:『「南海トラフ」津波跡か 尾鷲の2000年前地層
(中日新聞 2012年10月1日 08時55分)



岡村教授らの研究グループは、9月下旬に須賀利大池の池底を掘削調査。

須賀利大池は、熊野灘に突き出たリアス式海岸の先端にある。

江戸時代には小さな集落があったというが、今では周辺に道路はなく、研究グループも対岸の漁港から釣り船に乗り半島に「上陸」したほど、もはや人の生活とは無縁の地だ。

岡村教授は「こうした環境と地形だからこそ、文字もない時代の津波の実態解明ができる」という。




岡村教授によると、津波による堆積物がたまっている池は、条件が非常に限られているという。

研究グループは、南海トラフ地震の震源域東部にあたる愛知県や静岡県でも調査する池や湖を探しているが、都市部が多い地域の海沿いの池は多くが埋め立てられて工場や宅地などに変わっており、適地がほとんどないのが現状だという。

岡村教授は「工場などを取り壊して更地にするときなどがあれば、掘削調査は可能だが、次世代の研究者に託すことになるだろう」と話す。




須賀利大池は、周囲を山に囲まれ、注ぎ込む川がない。

現在の海岸線から最短で約100メートル離れ、高さ約6メートルの丘などに囲まれており、台風や強風により海水が流れ込んだ可能性は低いという。

ただし、二カ所だけ山が低く、津波の際に海水が流れ込む地形があることに着目した。




岡村教授らの研究グループは、岩盤の少ない池の中央部分で、直径18センチのアルミパイプを水面から10メートルの深さまで差し込み、約40センチの砂層を採取した。

海底から運ばれたとみられる粒の粗い砂の層には、海洋性プランクトンや貝の死骸が含まれていた。

木の葉の炭素年代測定で、2千年前と分かった。





南海トラフ沿いで起きた地震は、M8.6と推定される江戸時代の宝永地震(1707年)が過去最大とされてきた

岡村教授らは宝永地震の津波の堆積物も確認しているが、2千年前の砂層は各地の池で、宝永地震の砂層より数倍から数十倍厚いという。

岡村教授は「これだけ多くの場所で痕跡が見つかるということは、一度に大津波が起きたと考えるのが自然」と話し、M8.6と推定される宝永地震を超える規模の巨大地震が、南海トラフで周期的に発生していると推定

研究グループは、さらに発生周期を割り出すため、須賀利大池の3500〜4000年前の堆積物を調べている。

太平洋プレート(岩盤)のずれで起こる地震は周期性があるため、4000年前の津波跡が見つかれば、およそ2000年周期で巨大地震が起きていると考えられる。

岡村教授は「巨大地震の発生時期が迫っている恐れがある」と分析する。




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